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骨や免疫、美肌まで、ビタミンDがもっている嬉しいはたらきをご存じですか?太陽にあたることで合成できる"太陽のビタミン"。様々な病気の予防にも役立つそのパワーをたっぷりご紹介します。
13種類あるビタミンは、それぞれが体にとって必要不可欠なもの。その中でも「ビタミンD」について、あなたはどれくらい知っていますか?
骨や免疫に関係し、丈夫な体づくりに活躍しているビタミンD。
ほかのビタミンに比べ地味な存在ではあるものの、毎日を元気に過ごすために欠かせない存在です。今回はその魅力をたっぷりご紹介します。
ビタミンDってなに?
ビタミンDは水に溶けにくく油脂に溶けやすい性質をもつ"脂溶性"のビタミン。
植物由来の「D2」と動物由来の「D3」の二つがあり、はたらきは同じですが、「D3」は体内で合成することが可能です。
私たちの皮膚には、「7-デヒドロコレステロール」という、ビタミンDの前駆体*が存在していますが、これが紫外線に当たることで、「D3」に変化するのです。
体内のビタミンD貯蔵量の約8割は太陽の光を浴びてつくられるといわれ、別名「サンシャインビタミン」とも呼ばれています。
*:ある物質が生成する前の段階の物質のこと。ビタミンAの前駆体である「β-カロテン」などが有名。
ビタミンDの多彩なはたらき
■骨を丈夫に!カルシウムなどの代謝に関わる
ビタミンDの代表的なはたらきは、カルシウムに関わる作用です。
カルシウムは99%が骨や歯に貯蔵されていて、残りの1%が血中などに存在しています。
ビタミンDは小腸や腎臓において、カルシウムや、同じく骨の構成成分であるリンの吸収を促進。また、血液中のカルシウムが不足すると、骨からカルシウムを少しずつ溶かして、濃度を高める役割も果たしています。
こうしてカルシウムのバランスを保つことで、骨を丈夫に保っています。
■免疫機能を調節し、風邪に負けない体へ
ビタミンDには、免疫機能を調節するはたらきもあります。
体内に侵入してくる細菌やウイルスなどに対して、過剰な免疫反応を抑え、必要な免疫機能を促進。こうして免疫機能が正しくはたらくことで、私たちは風邪やインフルエンザ、気管支炎などの感染症から体を守っています。
また近年の研究では、がんや高血圧、糖尿病など、様々な生活習慣病の予防に対してのはたらきも期待されています。
■美肌キープにもビタミンD!
太陽を浴びて皮膚でビタミンDが合成されると、細胞内カルシウム濃度が上昇し、表皮細胞の分化を促進。ターンオーバーを正常な状態に。これにより、角質のキメが整い、バリア機能を維持することができます。
ターンオーバーは、食生活の乱れやストレス、加齢など、様々な要因で乱れやすいもの。ビタミンDによってそのサイクルを整え、様々な刺激から肌を守ることで、美しい肌をキープすることができます。
欠乏するとどうなる?
■閉経後の女性はとくに注意!
ビタミンDが欠乏することでカルシウムやリンの代謝ができなくなり、骨がもろくなる傾向があります。
カルシウムの吸収率が下がる高齢者のほか、閉経後の女性も注意が必要。
女性ホルモンには、カルシウムが骨から過剰に溶けだすのを抑制する役割があります。閉経後は女性ホルモンの分泌量が減りますが、それと同時に骨からカルシウムが引き出され、もろくなりやすいのです。
インフルエンザが流行する冬は、日照時間が短くなることもあり、体内のビタミンDが減少する傾向がありますが、ビタミンD摂取することで、インフルエンザの罹患率が下がるという研究報告も。
また、多くのカルシウムを必要とする成長期の子どもにとっても、カルシウムとともに重要な成分です。
■多くの女性は、様々な病気リスク予防に必要な濃度に達していない!?
ビタミンDの血中濃度である「25‒ヒドロキシビタミンD 濃度」を測定した結果、転倒防止など様々な病気のリスク予防に必要な至適血中濃度である75nmol/L*に、多くの日本人女性が達していないことが分かりました。
日中外に出ることが少なかったり、偏った食生活などによって、様々なリスクを予防するのに十分な量のビタミンDが、多くの女性に足りていないと考えられます。
*「Adv Exp Med Biol.2008;642」より
どうやって補給すればよい?
ビタミンDは日光をあびることでも生成することができるため、日にあたることも一つの方法。目安は、1日20分程度です。
日焼けが心配だったり、日中あまり外に出られないなど不足が心配な場合には、しいたけやきくらげ、サケ、いわしなどの食物から摂ることもできます。
食事のバランスが偏りがちな方、閉経後の女性、高齢の方などの継続摂取には、サプリメントがおすすめです。
ビタミンDは骨や免疫機能から美肌まで関わっている、私たちにとって大切な成分。これまで意識してこなかった方も、ぜひ注目してみてくださいね。
ただ、ビタミンDは脂溶性のため、余剰分は体内に蓄積されます。過剰摂取は食欲不振や頻尿などにもつながると考えられていますので、サプリメントなどで摂る際には目安量を守りましょう。
【監修】DHC健康食品相談室
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