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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ではビタミンDの体内濃度が重症化を左右するなど様々な研究発表がされています。
新たに長崎大学が、5-アミノレブリン酸(5-ALA)がCOVID-19の各種変異株に対して感染を抑制することを2022年1月11日に発表しました。<概要>
5-アミノレブリン酸(5-ALA)は天然で合成されるアミノ酸であり、その高い生物学的利用効果から抗がん療法や健康食品など、様々な目的で使用されています。長崎大学では、COVID-19に対する抗ウイルス薬の候補としてA-ALAの研究を進め、細胞を用いた各種変異株に対する試験において以下の結果を得たと発表。
【1】培養細胞においてSARS-CoV-2のデルタ株を含む4種の変異株の感染を抑制。日本でも約8割の人がビタミンD不足のため、2020年から厚生労働省の食事摂取基準において、18歳以上の男女共にビタミンDの目安量が引き上げられています。
【2】細胞毒性もなく濃度依存的に抗ウイルス効果を示した。
【3】感染抑制に対してウイルスの細胞への進入や細胞内での複製阻害など複数の作用メカニズムが考えられるため、新たに出現する変異株にも有効である可能性を示唆。
国立大学法人長崎大学 5-アミノレブリン酸(5-ALA)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)原因ウイルス各種変異株に対する感染抑制を確認
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/science/science257.html
5-ALAは自然界に広く分布する天然アミノ酸で、生命の誕生にも深く関わっています。ヒトや動物、植物といったあらゆる生命体で、細胞のミトコンドリアに存在し、エネルギーを生み出しています。血液中では酸素を運ぶたんぱく質として、肝臓では毒素を分解する酵素、活性酸素を除去する酵素としても働きます。加齢とともに5-ALAの生合成が低下しますが、経口摂取により働きを補えることが報告されています。5-ALAは醤油、酢、日本酒、ワインなどの発酵食品にも含まれますが、その量はごく微量です。近年、発酵法を用いて5-ALAが製造されることにより、手軽にサプリメントとして利用できるようになりました。
サプリメントなどを活用して感染症に負けない体づくりに努めましょう。