2019年2月21日

目の健康のためのサプリメント

健康コラム

目の健康維持のためのサプリメントをご紹介します。

眼精疲労とは

パソコンやスマホなど眼を使う作業を続けることで、眼痛・眼のかすみ・まぶしさ・充血などの目の症状や、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が現れる状態です。対策として、適度な休息やビタミン剤入りの点眼薬、サプリメントでは、ブルーベリー/ビルベリーが使われます。

2015年に発表された慶応大学での臨床研究によると、ブルーベリーの摂取によって、眼精疲労（＊VDT症候群）の症状が改善したと報告されています。

＊VDT症候群：パソコンやスマホ、ゲーム機器といったVDT(ビデオ表示端末;video display terminals）により生じる眼精疲労。

ドライアイとは

涙の分泌量が減ったり、涙の質が低下したりすることにより、目の表面を潤す力が低下した状態をドライアイと呼びます。現在、日本では800〜2,200万人ものドライアイ患者がいるとされ、オフィスワーカーでは3人に1人がドライアイという報告もあります。

●涙の構造

　涙は、油層、水層、ムチン層という成分から成り立っており、それぞれのバランスによって、涙の安定性が保たれています。ドライアイは、この涙の状態が不安定なため、涙が蒸発しやすくなり眼表面に傷がつきやすくなります。

●ドライアイの症状

目の乾燥感だけでなく、異物感・目の痛み・まぶしさ・目の疲れなど、慢性的に様々な不快感を生じます。また、目を使い続けることで視力の低下も起こります。

目の健康維持、眼精疲労対策

眼精疲労対策にはアントシアニン含有量が規格化された、野生種のブルーベリー/ビルベリーが用いられます。20歳から40歳のオフィスワーカーを対象にした研究では、1日あたり480mgのビルベリー投与群（43名）と、偽薬（37名）投与群を比較した結果、ビルベリーサプリメント投与群で眼精疲労の症状改善が見出されています。

ドライアイ対策の成分は、オメガ3系脂肪酸

アメリカで行われた臨床研究で、ドライアイ患者36名に対してEPAやDHAなどを含むオメガ3系脂肪酸サプリメントを90日間投与した結果、偽薬群に比べサプリメント投与群に症状の改善が認められました。さらに涙液分泌量を検査するシルマーテストでは、オメガ3系脂肪酸サプリメントを投与することで、涙液の分泌増加が示されています。

このように、最新研究では、ドライアイに対するオメガ3系脂肪酸サプリメントの改善作用が示唆されます。EPAやDHAなどのオメガ3系脂肪酸は、生活習慣病の予防にも推奨できる成分なので、積極的に摂りましょう。