2020年2月14日

日本を100人の国にたとえると？

健康コラム

日本を100人の国にたとえた統計データ、「人口100人でみた日本」。
数字から見えてくる、日本人の健康についてご紹介します。

4人に1人が「所見あり」

平成30年版の「厚生労働白書」（厚生労働省）には、「人口100人でみた日本」という資料があります。平成25〜29年の各種統計をもとに、日本を人口100人の国に例えたデータです。

平成22年のデータでは、100人のうち、15歳未満が13.3人、65歳以上が22.7人（そのうち75歳以上は10.8人）でした。しかし、平成30年は、15歳未満が12.3人、65歳以上が27.7人（そのうち75歳以上は13.8人）。8年前に比べて、高齢者の人口が増え、日本の高齢化が進んでいることがわかります。

また、会社の健康診断で「所見あり」と診断された人は、平成22年の22.4人に対し、平成30年では24.8人。高齢化が進み、長く働く人が増えたことなどが原因として考えられます。

糖尿病や高血圧も増加

生活習慣病の患者数も増加しています。平成22年の生活習慣病の患者数は、がん1.2人、心疾患1.2人、糖尿病1.9人、高血圧性疾患6.2人だったのに対し、平成30年では、がん1.4人、心疾患1.4人、糖尿病2.6人、高血圧性疾患7.8人といずれも増加しています。

ストレスや運動不足は、生活習慣病に繋がります。同データでは、日常生活において悩み・ストレスを感じている人は、12歳以上で47.7人と半数近くに及んでいます。また、習慣的に運動している人は少なく、20歳以上で30.6人。多くの人が、生活習慣病を招きやすい生活を送っていることがわかります。

「自らの健康づくりに責任を持って取り組む」

厚生労働白書では、「日頃から各人が健康の大切さを認識し、自らの健康づくりに責任を持って取り組むことが大切」と明記されています。さらに、「2040年までに健康寿命を3年以上延伸し、平均寿命との差を縮小する」ことを目標として掲げました。いつまでも健康な毎日を送るために、まずは生活習慣を見直し、生活習慣病を予防しましょう。

生活習慣病予防の基本は、適度な運動と食生活の改善です。通勤や買い物を兼ねてウォーキングするなど、日常生活の中で体を動かす習慣をつけましょう。

食生活は、良質なエクストラバージンオリーブオイルを使用した地中海食の食材を基本とした、ゆるやかな糖質制限食が有用です。食事だけでは不足しがちな栄養素や機能性成分は、サプリメントを利用して補いましょう。