2021年1月25日

コレステロール対策と肥満対策の食品成分

健康コラム

今回は、コレステロール対策と肥満対策の成分に関する研究をご紹介します。

【コレステロール対策】

濃縮紅麹が悪玉コレステロールを低下

悪玉（LDL）コレステロールが高いと、動脈硬化の原因となり、脳卒中（脳梗塞）や心臓病などの病気を生じやすくなります。

悪玉コレステロール対策の定番サプリメントは、紅麹です。紅麹は麹菌を米に植菌し醗酵して得られ、食用に広く利用されてきました。紅麹には特有の成分、モナコリンが含まれており、コレステロールを下げる働きがあります。ＤＨＣ濃縮紅麹は、1日目安量で紅麹濃縮エキス末180mg（モナコリンKとして2.7mg）を配合したサプリメント。モニター試験では、脂質異常症（高脂血症）の5名（20〜40代）を対象に、1カ月間、夕食後に濃縮紅麹1粒を摂取してもらい、その働きを調べました。その結果、総コレステロール値と悪玉（ＬＤＬ）コレステロール値の両方が低下（改善）しました。一方、善玉（HDL）コレステロール値では、増加（改善）傾向が認められました。これまでの多くの臨床研究でも、紅麹によるLDLコレステロール低下作用が示されています。なお、紅麹は、コエンザイムQ10との併用がより効果的です。

【肥満対策】

肥満は万病のもと

肥満は、高血圧や糖尿病、脂質異常症（高脂血症）などの生活習慣病の原因となることから、改善が求められます。肥満の原因は、消費エネルギーよりも、摂取エネルギーが多くなることです。1年のなかでも、年末年始はさまざまなイベントがあり、体重が増えやすい時期です。肥満改善には、食事や運動などのライフスタイルの見直しが大切です。また、ライフスタイルのサポートとして、高めのBMI値対策の機能性が認められた食品も併用するとより効果的です。

※BMI：25以上で肥満、BMI22に相当する体重が標準体重

アフリカマンゴノキがウエストを減らす

「アフリカマンゴノキ」とは、アフリカやインドの熱帯地域に自生する常緑樹で、マンゴーのような果実が常食されています。特にアフリカ各地では、体重を減少させるとして、昔から食されています。最近の研究により、アフリカマンゴノキの種子から抽出した「エラグ酸」という成分が、脂肪蓄積を抑えて、体重を減らす効果があるとわかってきました。現在、米国では、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸を含むサプリメントが、ダイエットのために広く利用されています。

「エラグ酸」の体重減少効果

これまでの多くの研究により、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸が、体重や体脂肪を減少、中性脂肪を低下することが報告されています。さらに、ウエスト周囲径も減少し、高めのBMI値の改善に役立つことが示されています。

BMI25(kg/m2)以上30(kg/m2)未満の健康な男女32名を対象に、エラグ酸を1日あたり3mg、12週間(3ヵ月間）摂取してもらう研究では、ウエスト周囲径マイナス0.68cm、体重1.06kg減少、体脂肪率1.37％減少、中性脂肪22.8mg/dL減少しました。

年末年始で増えてしまった体重を減らすためには、食事や運動習慣など生活習慣の見直しが大切です。毎日からつウェルポに記録しながら、「高めのBMI値」対策として、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸の機能性表示食品を活用するのもおすすめです。