2020年2月 4日

新型栄養失調の対策はサプリメントで！

健康コラム

今回は、「平成29年国民健康・栄養調査」によって明らかになった日本人女性の栄養状態と、栄養補助に役立つサプリメントをご紹介します。

若年女性のビタミン・ミネラル不足が深刻化

近年、日本では「新型栄養失調」の増加が指摘されています。新型栄養失調とは、摂取カロリーは足りているのに、ビタミンやミネラルなど、体の機能を調整するための必須栄養素が不足している状態のことです。食生活の偏りや自己流のダイエットなどが原因とされ、女性を中心に深刻な問題となっています。

「平成29年国民健康・栄養調査」（厚生労働省）でも、ビタミンやミネラルの不足が示されており、特に20代女性のビタミンやミネラル不足が深刻です。例えば、推奨量(※)を100%とした場合、ビタミン類ではビタミンAやビタミンB1、ビタミンCの充足率は70%未満。また、ミネラル類は、鉄の充足率が60.95%(月経ありの場合)、カルシウムが64.62%と、特に不足しています。また、腸内環境の維持などに関わる食物繊維も、やはり目標量の70%未満にとどまっています。※日本人の食事摂取基準（2015年版）

低栄養・低体重は高齢女性でも問題に

20代女性の栄養不足は、低体重という問題も引き起こしています。20代女性の5人に1人が、BMI*の「やせ」（18.5以下）に当てはまっています。やせすぎは、月経不順や骨量の減少にもつながり、大変危険です。

さらに、若い世代だけではなく、高齢者の栄養不足も懸念されています。高齢者の場合、BMIが20以下は「低栄養傾向」とみなされますが、65歳以上の高齢女性でその割合が増加し、80歳以上の女性では2割を超える事態に。高齢者の低栄養状態は、要介護や死亡リスクと密接に関係しているため注意が必要です。栄養素の摂取不足は、年齢を問わず重要な課題といえるでしょう。

*Body Mass Index＝肥満度を表す体格指数。体重（kg） ÷ 身長（m)2で計算される。

現実的な対策として、サプリメントの利用を

栄養の偏りや不足を解消するためには、バランスのよい食生活を送ることが大切です。しかし、共働きや一人暮らしの人が多い現代社会において、毎日の食事だけですべての栄養素をとるのが難しいことも事実です。

このような状況を打開する解決策のひとつは、サプリメントの利用です。ビタミンやミネラルを効率よく摂取できる「ベーシックサプリメント」に加え、特に不足しがちな鉄やカルシウムをプラスして摂るとよいでしょう。また、筋肉づくりをサポートするHMBなどの成分を補給することで、高齢者の要介護リスクの減少も期待できます。

サプリメントをうまく活用して栄養を補い、さらなる健康づくりに役立てましょう。