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人間の身体は、大人だと約60%が水分だと言われています。水は人が生きていく上で必要不可欠なものですが、美肌を保つためにも必要です。適量かつ適切に水を飲み、健康的なうるおい美肌を目指しましょう。
「あなたがしている肌の乾燥対策は?」と質問された時、多くの人は化粧水やクリームを使ったお手入れを真っ先に思い浮かべると思います。もちろんスキンケアは乾燥対策には有効な手段ですが、外側からのケアの前に、そもそも肌の水分は"肌の内側から供給されているもの"という前提を思い出してみてください。
水は人が生きていく上で必要不可欠なものですが、美肌を保つためにも必要です。
今回は、水分不足でのデメリットと、基本の飲み方をご紹介します。
水分不足が引き起こすデメリットとは?
身体の中の水分は、加齢とともに少なくなってしまいます。個人差はありますが、子どもの時は約70%あった水分量も、大人になると約60%、老人になると約50%にまで減少。年齢を重ねるにつれ、水分の補給はより必要になっていきます。
では体内の水分が減ると、肌にはどのような影響があるのでしょうか?
肌の乾燥がシワやたるみの原因に
肌の細胞は常に新しい水分をたくわえ、うるおいのある状態を保とうとしています。
しかし、体内の水分が不足すると、細胞は水をたくわえられず乾燥肌の原因につながります。肌の乾燥はシワやたるみといった肌老化を引き起こします。
ターンオーバーが停滞!肌荒れも
肌の細胞は血液から酸素や栄養を取り入れ、老廃物をリンパ管や毛細血管を通して排出します。
水分不足から血液がドロドロになり血流が悪くなることで、すみずみまで酸素や栄養が行き届かず、肌のターンオーバーは乱れがちに。
また、リンパの流れが滞ると、要らないものが体内にある状態が続き、肌荒れの原因となります。
便秘による肌荒れ
体内の水分が不足すると、便の水分量も減ってしまい、便が硬くなる原因となります。便が硬くなると排便が困難になり、便秘になるリスクが高まります。
便も老廃物のひとつなので、便秘になると肌荒れなどの症状へつながります。
正しい水の飲み方とは?
水は数回に分けて摂る
水を飲むことで細胞に水分が行き届き、肌はうるおいます。しかし、ただひたすら水を飲めばいいという訳ではありません。ダイエットや美容目的で、1日にたくさんの水を飲む方がいますが、過剰な水分摂取は、利尿作用によって必要な栄養素まで流してしまったり、身体の冷えやむくみの原因にもなります。また、一度に大量の水を飲むことは大変危険です。体重にもよりますが、だいたい1日に約1.5Lから2.0L程度の水を、こまめに飲むようにしましょう。
温度は「常温」がおすすめ
冷たい水は胃腸の負担になったり、身体を冷やしてしまうことがあります。そのため、基本的には水は常温で飲むことがおすすめです。
ただし、炎天下の下で身体を冷やす必要がある時やスポーツで汗をかいた時は冷たい水を。逆に、身体を温める必要がある時は温かい水を飲んでかまいません。身体の状況に合わせて、水分の温度を工夫してください。
水分補給には「水」がベスト
緑茶やコーヒーには利尿作用があるものも多く、飲んだ量の水分が補給されるとは限りません。また、ジュースなどには糖分が含まれるため、何リットルもの量を飲むのはNG。やはり水分を摂取するという点では、水が一番です。
また、水に溶けているカルシウムとマグネシウムの量が多いものを「硬水」と呼び、少ないものを「軟水」と呼びます。日本の水道水や国産のミネラルウォーターはほとんどが「軟水」のため、日本人の多くは「軟水」の方がなじみがあり、飲みやすいと感じる方が多いです。また、「軟水」はマグネシウムの含有量が少ないため、赤ちゃんや小さな子どもにも与えやすいというメリットがあります。
冬の乾燥シーズンだけでなく、今は年中エアコンなどによって私たちの肌は乾燥しやすい状態です。みずみずしい肌を維持するために、外側からだけでなく、内側からの水分補給を意識してみてはいかがでしょうか。