「この間の健康診断で俺メタボって言われちゃったよ」「俺も腹出てきたし、ダイエットしなきゃまずいなあ...」
こんな会話を耳にすることがあるくらい、最近は男性同士でもダイエットが話題にあがるようになりました。

この"メタボ"という言葉は2006年の流行語大賞でトップテン入りし、今では誰でも知っている言葉になりました。メタボというと多くの方が「肥満」「ポッコリしたお腹」というイメージを持っているのではないでしょうか。

「肥満＝メタボ」ではない！

メタボは「メタボリックシンドローム」の略で、「代謝異常症候群（内臓脂肪症候群）」といった意味があります。
蓄積された内蔵脂肪に、高血圧・高血糖・脂質代謝異常のいずれか2つが組み合わさった状態のことで、単に腹囲が大きいだけではメタボリックシンドロームにはあてはまりません。

肥満のうちでも、"内臓脂肪型肥満"が動脈硬化を進行させる原因のひとつであることが分かってきました。また内臓脂肪が蓄積されると、糖尿病や脂質異常・高血圧などが起こりやすくなり、これらの数が多くなるほど動脈硬化を進行させる危険が高まると考えられています。
動脈硬化が進むとその先は、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気につながってきます。

こうしたことから、腹囲に加えて空腹時血糖やHDLコレステロール・中性脂肪、血圧が一定以上の値を示している場合を「メタボリックシンドローム」として定めるようになりました。

改善するにはどうしたらいい？

まずは体重5％減を目標に

メタボの原因は内臓脂肪の蓄積です。内臓脂肪は食べすぎと運動不足が引き起こしますので、食べすぎを意識し、積極的に体を動かすことが大切。

まずは今の体重の5％を、3〜6カ月かけて減量することを目標にしましょう。体重を落とすだけで内臓脂肪は減りますし、高血圧や高血糖、脂質異常の改善も見込まれます。

たとえば体重80kgの方は、5％の4kgを減らせばよいので、1カ月に-1kg程度で十分です。

自分に合った方法で健康的にダイエット！

メタボリックシンドロームは、今はなにも症状がなくても動脈硬化の危険度が高い状態です。日々の生活を意識することで、そのリスクを少しずつでも減らしていきたいところ。

ダイエットのコンテンツでは、すぐにできるエクササイズや食べる際のポイント、ダイエットに役立つ成分などをご紹介しています。毎日の生活に取り入れて、健康的なダイエットにぜひチャレンジしてみてくださいね。