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2024年2月29日
「朝たん」のすすめ
朝食でたんぱく質をしっかり摂ると、筋量増加に効果的であることが早稲田大学の研究グループによって発表されました。
人間の体を作るたんぱく質は20種類のアミノ酸から構成される栄養素で、筋肉や臓器など体の構成要素として非常に重要です。基本は食事から摂取しているわけですが、体内時計が関与し、摂取量だけでなく食事のタイミングによって、骨格筋の合成や筋量の維持・増加に影響があることが研究によって分かりました。 とくに筋肉の合成を高める作用が強い分岐鎖アミノ酸において、朝食と夕食での補給と筋量増加を比較したところ、朝食時の方が筋量が増加しやすい結果となりました。 実際に高齢者女性でも、3食のたんぱく質摂取量と骨格筋機能を調査した結果、朝食で多くのたんぱく質を摂取している人は、夕食時に多くのたんぱく質を摂取する人に比べて、骨格筋指数や握力が高いことが分かりました。
おりしも、今年1月には、米国タフツ大学から「中年期にたんぱく質を多く摂取した人ほど、疾病なく健康的に加齢する可能性があること」が専門誌に発表されています。
効率よく筋肉を増やすには、「朝たん」がオススメ。美容と健康、良い睡眠などにも嬉しい効果が。たんぱく質を消化吸収する時にエネルギーの30%が使われ熱が発生、体温が上がります。そのエネルギー消費は糖質の5倍、脂質の7.5倍。さらに必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンから「幸せホルモン」セロトニンが作られ、やる気スイッチが入りやすくなります。 早稲田大学プレスリリース 中年期のタンパク質摂取が多いほど、健康寿命が延びる