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2023年4月27日
身長が5mm低くなっただけで死亡リスクが26%アップ!?

「健康診断で、身長が低くなった」、そんな声を聞いたことがありませんか。
身長は、椎間板の変形や椎間骨折などの影響を受け、歳とともに低くなることがあります。
福島県立医科大学医学部腎臓高血圧内科の田中健一氏らによって、2年間で5mm以上身長が低くなった人は、そうでない人より26%死亡リスクが高くなることが「Scientific Reports」で報告されました。
福島、大阪、沖縄など7府県の2008年、2010年両年の特定検診受診者から22万人(平均年齢63.4±7.3歳、男性39.7%)を抽出し解析した結果、31.2%が2年間で5mm以上身長が低くなっており、高齢女性に多い傾向がありました。

平均4.8±1.1年の観察で、1,436人が死亡。死亡リスクに影響を及ぼす因子(年齢、性別、ベースライン時の身長、BMI、喫煙習慣、高血圧・糖尿病・脂質異常症・脳卒中・心血管疾患の既往)を調整したうえで、身長短縮幅が5mm以上の群は、5mm未満の群に対して、あらゆる原因による死亡リスクが26%高いことが示されました。

身長が縮まることが死亡リスクを高めるメカニズムは、骨粗しょう症による骨折しやすさ、骨格筋量の減少、サルコペニア(筋肉量の減少)、フレイル(生活機能全般の衰え)、心肺機能や消化機能への影響があるとされています。
身長短縮を防ぐためには、骨粗しょう症の治療や運動など身体活動を活発にすることが有効とされています。わずか5mm、されど5mmの身長短縮に潜む危険を見落とさないようにしましょう。

※出典:PubMed CLOUD「一般集団における身長減少と死亡率との関連。」

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