今更聞けない
ビタミンDの基礎講座

みなさんは、ビタミンDと聞いてどのようなことを思い浮かべるでしょうか。別名で「太陽のビタミン」とも言われているように、日に当たることで生成されるビタミンということをイメージされる方も多いかと思います。一方で、40〜69歳までの全国の男女400名を対象とした調査(※)では、「ビタミンDの効果としてイメージするものはどれですか。」との問いに約43%が「特にイメージはない」と回答しており、どのようなはたらきを持つ成分なのか、十分知られていないことも分かっています。まだまだ知られていないビタミンDの秘められたパワーについて注目してみましょう。

※2021年4月21日〜23日に楽天インサイトで調査

「太陽のビタミン」なのに
日陰の存在!?

ビタミンDは、八百万の働きを持つ万能成分で、最新の研究でも次々にあらたな機能が明らかになっています。ただ、その機能について一般的な認知は十分とはいえず、前出調査の通り「特にイメージ」がないという方も多いのが現状です。また、同調査で「意識的に取り入れようとしているビタミンはありますか。」という質問もしたところ、最も多かったのが「ビタミンC(約34%)」次いで「ビタミンB群(約11%)」、「ビタミンE(約8%)」と回答が集まっており、「ビタミンD」と回答した方は、わずか5%にとどまりました。世にあるビタミンの中でも、摂取意識が低いことも浮き彫りになっています。そもそも、どんな働きがあるの?どうやって摂ったらいいの?という今更聞けないビタミンDの基礎をご紹介していきます。

最新の研究でも続々と新たな働きが
明らかになっている注目の
万能成分ビタミンD

ここでビタミンDの機能について、あらためて整理してみましょう。
代表的な機能として、「カルシウムの吸収を助け骨や歯の健康維持に働く」ということが挙げられます。最近の研究では、筋肉の質を改善する働きも判明していて、骨粗しょう症の予防だけでなく、高齢者の転倒による骨折の防止などにも役立っています。また、ロコモティブシンドローム(※)への対策としても有効とされています。

※骨や関節の病気、筋力の低下、バランス能力の低下によって転倒・骨折しやすくなることで、自立した生活ができなくなり、介護が必要となる 危険性が高い状態(厚生労働省e-ヘルスネット)

そして、本サイトでも様々な形でご紹介を予定している「免疫力を向上させる働き」です。病原体と戦う免疫細胞を活性化、さらに抗ウィルス作用物質を増加させウィルス感染を予防することで、風邪やインフルエンザの対策になることが分かっています。

そのほかにも、血圧調節や糖尿病の予防、花粉症の改善などがみられたとの報告もあり、非常に多くの働きが期待されています。

ビタミンDが不足しがちな現代人、
積極的に取り入れる工夫を!

そんな重要な成分でありながら、紫外線リスク回避のため太陽光をなるべく浴びないようにした方がよいという風潮や、コロナ禍による外出自粛などによる“日光浴不足”でビタミンD不足になっている現代人が増えていると言われています。

自身の健康管理がより求められる時代において、免疫力を高めることは非常に重要です。ビタミンDは魚やキノコなどに多く含まれており、こうした食材を取り入れられるよう意識して食事をしてみてもよいかもしれません。また日々の食生活の改善が難しい方も、サプリなどで補うという方法も有効です。

本サイトでは、ビタミンについて様々な切り口から、その機能や効果的な取り入れ方まで紹介していきます。