毎日にときめきを!
更年期こそ、ポジティブに
女性を楽しむ。
2022.08
自分自身が通いたいと思える診療がモットー。
数多くの女性が信頼を寄せる松村先生にお話を伺いました。
松村 圭子 医師
婦人科医。日本産科婦人科学会専門医。「オトナ女子のためのカラダの教科書」(宝島社)、「これってホルモンのしわざだったのね」(池田書店)など著書多数。

――先生のクリニックには更年期障害で通われる患者さまが多いのでしょうか。

はい。半数近くの方が更年期障害でお悩みです。

今はコロナ禍でのストレスが相まって、心身に不調をきたしてしまうのかもしれません。

――具体的にはどのような症状でしょうか。

更年期に入ると女性ホルモン “エストロゲン” の分泌量が減るので、生理不順やシワやシミのお悩みが増えます。自律神経の不調といわれる動悸、めまい、不眠の症状も出てきます。

  • 仕事に支障が出るほど症状が重い方もいらっしゃいます。最近は関節痛を訴える方も多いですね。

――クリニックでは、どのような治療を行いますか。

女性ホルモンを薬で補う“ホルモン補充療法”、ホルモンの数値によっては、プラセンタや漢方薬やエクオールを使用します。

エクオールは、女性の不調をケアする成分として認知が高まっています。実際にサプリメントをとっている方も増えました。サプリメントなら手に入りやすいですよね。

――大豆イソフラボンではなく、エクオールのサプリメントをとるメリットはなんでしょうか。

確実に体内に取り入れられることです。

  • 大豆イソフラボンは腸内で分解されてエクオールになりますが、体内でエクオールを作れる日本人は2人に1人といわれています。
    また、味噌や豆腐などの大豆製品をとっても、エクオールへの変換量が少ないんです。ですから、エクオールを作れる人でもサプリメントをとるのが確実です。

――エクオールはどのような働きが期待されるのでしょうか。

更年期に入ると女性ホルモンが急激に減ります。そこにエクオールを補って、心身の浮き沈みの波が穏やかになるといいですね。

自律神経は不規則が苦手なんです。エクオールをとりながら、生活習慣と食生活を見直して、正しいリズムを意識して生活してみてください。

――更年期障害に悩む方に、日常生活でできる工夫やアドバイスはありますか。

食事・運動・ときめき、です(笑)。

――ぜひ詳しくお聞かせいただきたいです! やはり食事と運動は健康の基本ですね。

食事で積極的にタンパク質をとってください。毎食、肉・魚・卵・大豆製品を食べるのが理想です。

  • 休みの日に野菜の副菜を作りおきして、平日はメインだけを作るようにすれば続けやすくなります。毎日のことですから、手を抜けるところは抜いて楽しく続けることが大事!
    タンパク質は筋肉を作る重要な材料ですが、なにもしないと加齢とともに筋肉は減る一方。食事に気を配りながら、軽い運動もプラスできるといいですね。

――先生の「ときめき」について教えてください!

私は趣味がたくさんあるんです。ここ数年は資格取得にはまって。知識の幅も広がるし、人生のためにもなっていいことづくめでしょう?

勉強や仕事に精を出す一方で、晩酌も欠かしません(笑)。オンとオフをしっかり決めると、ストレスを引きずることもないし、切り替え上手になれる気がします。

――近年「プレ更年期」という言葉も耳にします。更年期をはっきりと自覚する前でもエクオールをとっていいのでしょうか。

本格的な不調が訪れる前にとり始めていいと思います。

40代に入ると女性の体は閉経の準備を始めますから、早めに準備しておくのがいいですね。

――アフター更年期にも、エクオールはよい働きが期待できますか。

はい。女性の人生を長く元気で過ごすためにとてもいいサプリメント成分です。

医学的に健康に良いといわれていることを100%実践しているとストレスを感じてしまいます。生活改善の努力をしながら、やりたいこともやってバランスを取ればいいんです。

――更年期世代の女性にメッセージをお願いいたします。

更年期を恐れすぎない、意識しすぎないことも大事です。

本来更年期は、これまで背負ってきた荷物を下ろしていく時期。身軽になって、自分のために生きられるようになる時期なんです。
だから更年期や閉経などのご自身の女性性をネガティブに捉えずに前向きに過ごして欲しいと思います。私も医師として一緒に治療に取り組んだり、アドバイスをしたりしてお役に立ちたいですね。

《編集後記》

親の介護、仕事の重圧、子どもの反抗期……。様々なストレスが更年期と重なってつらい思いを抱える女性は多いですよね。先生のお話に刺激を受けた私も、できる範囲のことから始めてみることに。足りない女性ホルモンを補って体をケアしながら、週末はせっせと惣菜を作りおきしています。平日の夜に余裕ができて、心がフ〜ッと軽くなりました♪

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